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「寛解」血液内科化学療法198日

◉そして次は鴉さん初の医療取材、実録フィクション『血液内科化学療法198日』です。

 今回の合本では『寛解』と改名していますが、取材原稿に至る経緯を訊かせてください。 

◉ 以前大変お世話になった方から先輩氏を紹介されたことから始まります。我々は出逢ってすぐに意気投合し「先輩さん自身がメモを取られるならば、絶対に本を作りましょう」と誓います。

 化学療法の実録をどうフィクション化するかが問題でした。そこでわたしの一存でフィクション化することをお許しいただきます。とはいっても先輩氏の了解なしには本は出来ません。ストーリーが進むにつれ、ゲラを見ていただきながら「あーでもない、こーでもない」と何度も繰り返した末、最終的に「夢に落とし込む」ことに決まりました。

 所詮、人生は夢か幻です。閑吟集にあるように『何せうぞ くすんで一期は夢よ ただ狂え』ですから。

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「描きかけの刻」

新書版『お気に入りのドレスで』に続いて『行きがけの駄賃』2019年1月と青春グラフィティの発行となります。あれ、待ってくださいよ。そうしますと『同匂』『同貉』の合本『裏切りの匂いを啜れ』は『行きがけの……』の前、2018年12 月となるわけですか。

◉ そうなんです。すいません合本好きで。また次の2019年9月には合本『描きかけの刻』の発行となります。これは『お気に入りの…』と『行きがけの…』の合本です。

◎ 僕はこの表紙大好きです。訊くところによると読者の方に好評だったらしいですね。「いいね」の連絡をかなり届いたとか。なんでも鴉さんがスマホで撮ったものだとか訊きましたが。

◉ ええ、そうです。夕方、部屋のシャッターを閉めてから、シャッターを押しました。

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